こんにちは、院長の駒井です。
先日、患者さんからのご質問がありました。
気になる方も多いかと思うので、
今回は加熱式タバコについて書きます。
一般的に言われれる
「タバコのヤニ」による歯の汚れ
これはタールが歯に付着したものです。
タバコを吸わなければ当然、付きません。
では加熱式タバコはどうか?
ちなみに…
Wikipediaやその他メーカーのサイトなどに
詳しく書かれていますが、
電子タバコと加熱式タバコは厳密には
異なるもののようです。
IQOS、Ploom TECH、gloは加熱式です。
加熱式タバコは、煙の中のタールの成分が9割以上減る
と謳っているので、歯にヤニがつくのは
軽減されると思われます。
なので、
「歯の汚れは気になるけど、
どーしてもタバコ、やめれないんだよなー」
という人は、加熱式タバコの方が
いいかもしれません。
た
だ
し
、
タバコによる健康被害に関しては
この限りではありません。
メーカー発表では、タールが減る分人体への悪影響も
低減できるとあるようですが、
これに関しては明確な答えはまだ出ていません。
それがわかるのは20〜30年先になるでしょう。
タバコにより起こる病気は、
タールだけが原因ではありません。
煙の中に含まれる化学物質はおよそ5,300種類、
そのうち発がん性が疑われるものが約70種類
といわれています。
これらの化学物質により、がんだけではでなく、
慢性閉塞性肺疾患(COPD)といった呼吸器疾患、
狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳卒中などなど
いろいろな病気を引き起こします。
最近はタバコのパッケージも大きく書かれていますね。
口の中にも当然、影響があります。
ヤニで歯が汚れるだけはありません。
ニコチンの影響で歯周病にかかりやすく、
進みやすく、治りにくくなります。
さらに、歯周病は進行すると
全身の病気を引き起こすといわれています。
心筋梗塞、脳梗塞、認知症、糖尿病などなど。
悪いことしかありません。
また、タバコは吸っている本人だけでなく、
周りの人にも健康被害を及ぼします。
最近は、禁煙グッズもいろいろあるようですし、
禁煙外来も条件が合えば保険診療に該当するようです。
この記事をきっかけに禁煙のこと、
少し考えていただけるとうれしです☆
ではでは、また。